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作:鶴岡

太平洋の突風

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最終更新:2015/8/29

作品紹介

 これは、とある水上戦闘機が歴史を変えた物語である。  水上戦闘機、そのカテゴリーに属する機体は第一次世界大戦でこそ陸上戦闘機の未熟さゆえに一時代を築いた。  だが時は過ぎて1940年代。航空技術の急激な発展により水上戦闘機が淘汰されつつあるこの時代に、それまで無名同然であった東京の航空機メーカーが異色の水上戦闘機を世に送り出した。  東京飛行機十五試水上戦闘機、それは双発飛行艇だった。  競作予定だった川西航空機の機体が中々完成しなかった事もあり、試験で良好な成績を収めた十五試水戦は東京飛行機N1T1一式戦闘飛行艇として制式採用された。  その戦闘機はあくまで島嶼での滑走路建設までのつなぎの為など、あくまで補助的意味合いの強い戦闘機であったはずだった。  だが歴史を変えたのは、確かにこの一式戦闘飛行艇だったのだ。

戦争歴史架空戦記昭和架想戦記

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