異世界で海賊に拾われたんだがいつか俺も悪に染まってしまうかもしれない
最終更新:2020/8/11
作品紹介
気が付くと、田中陸太は悪党だらけの海賊船の甲板にいた。 凶悪な面相な男どもに銃を突き付けられ、いきなり大ピンチ。 もはやこれまでと観念したとき、突然、船内に海賊どもの怯えた声音が響き渡った。 ――海賊狩りだ! 現れたのは3人の女たち。 圧倒的な戦闘能力を持つ彼女たちはあっという間に海賊どもを制圧し、陸太を助けてくれた。 しかし、安堵したのもつかの間。 実は彼女たちもまた、世界一危険な海に生きる少数精鋭の女海賊だった。 海賊を狩る海賊。 船長のミスティエ率いる、通称『白木綿(キャラコ)海賊団』である。 白木綿海賊団は政府や企業などから報酬をもらって犯罪者を退治する、いわゆる“傭兵”であった。 陸太は“ポチ”と名付けられ、下っ端として働き始めることに。 彼女たちの根城は世界貿易の入口「エブエ運河」の南端に位置する“フリジア”。 そこは急激な経済発展を遂げ、経済特区に指定された悪党だらけの都市だった。 あらゆる犯罪が横行するその街で、陸太は、白木綿の一員として生きていくことになるのだが―― 様々な運命に翻弄されつつも、たくましく生き抜いていく少年のピカレスク浪漫。
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