乙女ゲームの王子様は真実の愛より永遠の祝福と幸福を選ぶ ―悪役令嬢はなぜ断罪されたのか―
最終更新:2021/6/18
作品紹介
カサンドラは自分が乙女ゲームの悪役令嬢であることを思い出して以来、破滅ルートを回避するために努力をしてきた。 父の不正をやめさせ、攻略対象が人間不信になる原因を解消し、ヒロインへのいじめを止める。 その努力は実り、彼女の断罪ルートは無事に潰えた……はずだった。 「カサンドラ・アントーニア・フォン・ハイドリヒ。 身分を笠に学園の生徒を害する貴女を、民を守る義務のある王族として迎え入れることは出来ない。 よって、貴女との婚約を破棄させてもらう」 しかし婚約者の王子はゲーム通り、カサンドラとの婚約を破棄して断罪した。 これはゲームの強制力なのか。 尋ねるカサンドラに、王子はただ首を横に振った。彼女の努力は認めているし、彼女を愛してもいると。 「私は君への真実の愛よりも、永遠の祝福と幸福を選んだだけなんだ」 全てを聞いた後、カサンドラは王子が賢明な選択をしたことを悟った。
評価・レビュー
まだレビューはありません。