【短編版】現聖女ですが、王太子妃様が聖女になりたいというので、故郷に戻って結婚しようと思います。
最終更新:2021/10/9
作品紹介
聖女は十年しか生きられない。 この悲しい運命を変えるため、ライラは聖女になるときに精霊王と二つの契約をした。 それは期間満了後に始まる約束だったけど―― 一つ……一度、死んだあと蘇生し、王太子の側室として本来の寿命で死ぬまで尽くすこと。 二つ……王太子が国王となったとき、国民が苦しむ政治をしないように側で支えること。 ライラはこの契約を承諾する。 十年後。 あと半月でライラの寿命が尽きるという頃、王太子妃ハンナが聖女になりたいと言い出した。 そして、王太子は聖女が農民出身で王族に相応しくないから、婚約破棄をすると言う。 こんな王族の為に、死ぬのは嫌だな……王太子妃様にあとを任せて、村に戻り幼馴染の彼と結婚しよう。 そう思い、ライラは聖女をやめることにした。 他の投稿サイトでも掲載しています。
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