そこは沈黙の森
最終更新:2021/1/11
作品紹介
植物の声を聞く太陽の乙女と、動物の声を聞く月の乙女に守られた世界。 乙女たちは神殿に集められ、大切に育まれていた。 神殿には乙女を守る聖騎士がいた。 乙女は十七になると、自分だけの騎士を選び、騎士は乙女を生涯の主とする。 狭き門を突破し聖騎士になったイーライは思う。 「今日も俺が一番格好いい」 一方、緑溢れる国ツェーンには深い森があった。 森の中で一人暮らす少女の名はミア。 小さな家で薬草を採り、動物を狩り、生計をたてている。 「今日も静かで清々しい」 あるとき、イーライに神殿長直々の命が下される。 「ツェーンの森を調べて来てください」と。
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