俺の元カノが嫁という名の妹に?!

――――観覧車 それは恋人が最もキスをするところ(俺調べ)である。 そんなところに俺、佐倉信司は彼女である篠原未来と乗っている。 しかし、一言も言葉を交わすことはなくついに あと少しで下につきそうな頃に彼女は口を開いた。 「私たち別れよ？」 あまりに予想外のセリフに意味を理解できなかった俺だが その言葉を理解するのにさして時間はかからなかった。 それ以来俺と彼女が話すことはなかった。 そんな彼女が今、ここにいる。 なぜか？それは簡単な理由だ。 「こちらがお前の妹になる未来さんだ。」 親の再婚だった。 それから俺たちは今の状況を理解するために外へ出かけた。 そしてよみがえっていく過去の思い出―― ――彼女と初めて手をつないだこと ――彼女を名前で呼び始めたきっかけ ――彼女とのファーストキス そして亡くなった親の事。 一年ぶりに再会して親が死んでからお互い一年もたっていないのに親が再婚して...... 現実の厳しさを知った俺。そんな中始まった新年度だった。 しかし、学校に行くと周りの様子がおかしかった。 俺が未来と一緒に登校している写真が載った新聞が配られてしまったのだ。 親の事を聞かれたくなかった俺たちは義理のきょうだいであることを隠していた。 だからといって彼女だ。と宣言すると親が籍を入れたときに 苗字が変わってきょうだいであることがばれてしまう。 そんな時、未来が教室でした自己紹介で...... 「私は信司くんのお嫁さんです！」 とんでもない発言をした。それをきっかけに俺の周りでは変化が起き始める。 高校に入ってから前髪を伸ばし、目が悪くなったので眼鏡をかけていたが 未来との偽夫婦を演技するためにイメチェンをする。 そして、イメチェンをしに行った理容室で幼なじみと再会した。 翌日、再び事件が起きる。 「信司の愛人です！」 なぜか転校してきた幼なじみの都川雛乃は自己紹介でそう告げた。 そして、俺の元好きな人である生徒会副会長藤田かなが急に俺にアタックしてきて？！ 「会長に好きになってもらいます。」 義妹(元カノ)×幼なじみ×元好きな人の諦められない想いと過去の思いが ぶつかり合う修羅場がおくるラブコメディー。 カクヨムにも掲載はじめました。