プロメテウスに炎を捧げよ
最終更新:2024/2/25
作品紹介
【第三部 不定期更新中】 世界大戦の終結後、生存者たちは戦争原因が「国家」という社会形態にあると断じ、同じ間違いを繰り返さないために国家を解体。より小規模なコミュニティの、しかし巨大な造形の「積層都市」を世界各地に建造し、新たな生活を送り始めた。 だが、戦後の過酷な環境を生き抜くためか、人類は戦時に発展した軍用の人体機械化改造技術、俗に言う「サイバネティクス」を完全放棄するまでにはいかず、歴史の影で暗躍してきた呪術士たちの血も、途絶えてはいなかった。 バベル型巨大積層都市の一つである《プロメテウス》は、最先端のサイバネティクスと、太古より歴史の陰で編まれてきた呪術が共存する、圧倒的な格差社会で知られている。そこは、金があれば誰でも電子と機械の力を手に入れ、気軽に他人を呪える、悪徳に満ち溢れた都市であり、複雑怪奇な事情を抱える人々でごった返していた……人間になりたいアンドロイド。人の心を捨てたい機械混じりの青年。絶滅を免れた吸血鬼。奇跡を叶えると豪語する異能の少女。都市の悪徳に苛まれて精神を病んだ元刑事…… 幸せになりたい。誰もがそれだけを願い、しかし都市の暗黒に呑み込まれていく。 これは閉ざされた、しかし限りなく広大な異形の箱庭世界で生きる、人と機械と怪物の物語。サイバーパンクとオカルト要素のあるSF群像小説。 ※本作品は、1st Story、2nd Story、3rd Storyの全三部から構成される連作長編小説です。 ※2021年6月27日に2nd Storyが完結しました。
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