落ちこぼれ令嬢と引きこもり王子
最終更新:2021/5/21
作品紹介
「落ちこぼれのお前でも、これくらいなら出来るだろう」 父から差し出されたのはまさかの婚姻契約書だった。 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ 名門ヴィアラット家の落ちこぼれ侯爵令嬢、アウレリア。優秀な兄2人と違い、アウレリアだけが平々凡々だった。特別に秀でたものはなく、貴族令嬢としての嗜みである立ち振る舞いからダンス、裁縫、演奏など全てにおいて平均又はそれ以下……。 そんなアウレリアは、兄達から「お人形ちゃん」と皮肉を込めて呼ばれていた。その理由は、容姿端麗なヴィアラット一族の中でも、飛び抜けて美しいといわれ、アウレリアの唯一の取り柄だからだ。中身は空っぽだが、外見はまだマシとの意味らしい……。 そんなある日、滅多に帰らない父から屋敷に戻るなり、アウレリアは呼び出された。 「落ちこぼれのお前でも、これくらいなら出来るだろう」 父から差し出されたのはまさかの婚姻契約書。 その婚姻契約書に、社交界でも引きこもりと有名の第五王子の署名捺印を貰ってくるように言われる。 しかも、もし王子から署名を貰えなかった場合、ヴィアラット家から追い出すとまで言われてしまって……。 気乗りしないアウレリアだったが、仕方なしに第五王子が引き篭もっているらしい離宮へと向かうのだった……。 *この作品はアルファポリスでも掲載されています。
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