”幼馴染”という壁
最終更新:2021/7/9
作品紹介
学校でも美少女として知られる天江(あまえ)華(はな) 天真爛漫という言葉がぴったりなほど明るくて、でも馬鹿なあいつに俺は勉強を教えてやったり、時々宿題を丸写しさせてやってる。 俺と華は”幼馴染”だ。それ以上でもそれ以下でもない関係だ。 幼い頃から築き上げたその関係は、まるで壁のように高くそびえている。俺も華も、その壁をわざわざ乗り越えようなんて真似はしない。今回のテストで無事に補習を免れたら、彼氏とデートに行く華は特に。 俺もその壁を乗り越えるなんてことはしない。けれども、華のことは既に”幼馴染”としてではなく、1人の”女”として見ていた。ただ、自分が臆病なせいで何も出来なかった。 俺と華にとって”幼馴染”という関係、築かれた壁はあまりにも高くて。 だからこそ、それにヒビが入るなんてことは想像もしていなかった──。
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