純白の教室をその手で閉ざす ~とある進学クラスで起きた誰がための破滅と救済~
最終更新:2018/5/12
作品紹介
――ある日、何の前触れもなくクラス全員の財布が盗まれた。 「管理はどうなってんだよ!」「お前が盗んだんじゃねぇのか!?」「そういうテメェはどうなんだ!」 怒号が飛び交い、お互いがお互い疑心暗鬼に陥る教室。 学力が全てであり、イジメの横行する淀んだ進学校で起きた大胆な盗難事件はやがて、杜撰な管理の責任の押し付け合い、苛烈な犯人探し、容疑者に対する陰湿なイジメに発展していく。 誰が? どうやって? なぜ目立つにも関わらずクラス全員のサイフを盗んだのか? 財布の管理に携わった木戸は自身の大切な人の為に、表沙汰になるタイムリミット二日の間に犯人を捜し、一人財布の奪還を試みるのだが――それはこのクラスの誰がための破滅/救済への第一歩であった。 ―――――――――――――――――――― 全23話完結済み。一時間くらいで読める読切り学園ミステリーです。 十代の頃にライトノベル研究所で別名義で書いた、文庫一冊分の長編処女作品です。 Why done it?(なぜそんなことをしたのか?)という動機に重点を置いた青春ハードボイルドとも、青春ミステリーとも、青春サスペンスともつかぬお話。 中身はなろうの主流からことごとく外れており、ひたすらシリアスです。コメディ要素ゼロ。ヘイト多め。形はミステリですが個人的にはハードボイルドの亜種だと思っています。 またもう一つ投降している拙作「宿屋の倅」とは180度方向性が異なりますので、あちらの様な話を期待された方はきついかもしれません。 それでも読んで頂ける方がいれば、暇潰しでも構いませんのでどうか宜しくお願い致します。
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