魔王の唯一となってしまった娘の話
最終更新:2021/7/11
作品紹介
むせ返るような血の匂いだった。 ユリアは吐き気をこらえて進んだ。王を諫めなくてはならなかった。 それができるのはユリアだけだった。ほかの者が諫言すれば、文字通り首が飛ぶ。王に逆らって命があるのは、王妃であるユリアただ一人だ。それは、王宮内ではすでに知られた事実だった。 (そんなものが、ほしかったわけではないのに) ────── ※最初から最後まで相思相愛ですが、ヒーローは最終的に闇堕ちします。ヒロインはヒーローを愛するがゆえの苦悩エンドです。若干のスプラッタ描写があります。
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