勇者と聖女の召喚に巻き込まれただけの俺

　高校2年生の高妻蓮は、ある日の授業中にクラスメイトの白馬勇吾と黒姫舞衣とともに白い光に包まれて、誰もが魔法を使える中世風の異世界に召喚されてしまう。蓮たちはそこで勇者や聖女としてドラゴンと戦うことを要請され、元の世界に戻るためにそれを承諾する。 　ところが、魔力を測る道具で勇吾や舞衣が驚愕の魔力量を見せる中、蓮は魔力無しと判定されてしまった。彼は勇者（勇吾）と聖女（舞衣）の召喚に巻き込まれてこの世界に来てしまったのだった。 　魔力が無くてはドラゴンと戦うどころか灯り一つ点けられない。それでも、無能だ役立たずだと追放されることも無くただ無為な日々を送る蓮だったが、ある日意外な事実が判明して……。 　これは、勇者と聖女の召喚に巻き込まれた主人公が彼らとともにドラゴンを倒すまでのゆる～い物語。 ～フィレンチア公国編～ 　ドラゴンを倒し、後は日本へ帰る魔力が溜まるのを待つだけの日々を送るレンたちに、フロレンティア（フィレンチア）から招待状が届く。 　クラリス姫の遊学に同行してフロレンティア公国を訪れたレンたちを待っていたのは、ある偉大な人物だった……。 　※この作品はpixiv様、ハーメルン様にも掲載しています。