ヌシの庵の無頼客 〜お山のゆるり隠れ家生活〜
最終更新:2019/5/5
作品紹介
――お山のヌシは ケモノビト 行けば帰れぬ 口のなか―― “お山”の中程にある洞穴、その先に結ぶ庵に、巨大な斧を持った男が訪れる。 名前は、|黒曜《こくよう》。あちこちをさすらう傭兵――ヤトハレである。 迎えたのはお山のヌシ。狼のケモノビトで、名をりんという。 黒曜は、山からケモノビトを攫い、対価の供物を払う風習のある村から、とある依頼を引き受ける。 それは、りんに奪い返されたケモノビトの娘を取り返してくれ、というものだった。 相対する二人だったが、戦いの中で互いの心が交差し、黒曜は真実の一端を知る。そして、自分を騙した村を潰すべく、りんと共に山を降りるのだった。 麓の村。そこには、彼らの想像を絶する惨状が待ち受けていた。 激昂する二人。 鬼さながらの豪腕を振るう黒曜。 狼の様にしなやかに、鋭く舞うりん。 そして、りんの思いに“お山”が応える時――。 りんと黒曜、そしてふうの三人が、隠れ家生活を楽しみながら、お山の獣やあやかし、時にはヒトの頼みを解決していく。 第五回書き出し祭り総合二位「ヌシの庵の無頼客 〜お山のゆるり隠れ家生活〜」。 ――和風ファンタジーの扉は、洞穴の先の庵にある。
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