わたしはお姉さまが嫌いだった
最終更新:2021/8/7
作品紹介
いつもいつも、わたしの心をざわつかせるお姉さまが嫌いだった。 お姉さまは人一倍明るく前向きで、どんなことも自分の幸せに繋げて考える。 わたしがお姉さまのお気に入りのドレスを強請っても、きっともっと素敵なドレスに出会えるからいいわよとすんなり譲ってくれる。 お姉さまの作るケーキが美味しくないと文句を言えば、上達のためのアドバイスになるからもっと言ってと意気揚々とする。 嫌がらせのためにしたことなのに、お姉さまは全てを前向きに受け取って前進する。 わたしはそんなお姉さまが嫌いだった。 どうにかして、彼女を負かしたかった。 だから、お姉さまの婚約者を奪って、彼女の困り果てた顔を見てやろうと思った。
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