白蓮伝「マナ無し冒険者と八百屋の娘の冒険譚」

　ヒロインは周りを明るく前向きにしなければなりません。そしてヒロインは暴走しなければなりません。何よりヒロインは赤毛の癖毛でないといけません。それがヒロインの絶対条件です。そんな筆者のこだわり（妄想）が詰まった本格的冒険譚（当社比）をお送り致します。 　復興領は庶民街の八百屋「緑の三日月」の一人娘、「風華(ふうか)」は復興領に起きる争いに巻き込まれ、元冒険者の父親が連れ帰った謎の男「白蓮(はくれん)」と偶然出会った迷子（？）の少女「百夜（ひゃくよ）」と共に父が冒険者として暮らしていた城砦を目指して故郷を離れた。 　激動の時代、明るく元気だけが取り柄の突っ込み担当少女に、ボケ担当謎男、意味不明・正体不明少女の生き残りをかけた逃亡劇が始まる。だけど彼らはその先にどれだけの冒険と陰謀が、そしてその果てに自分達を待つ運命についてはまだ何も知らない。