時をかける貴之くんと別に時をかけないゆうひちゃん
最終更新:2019/5/30
作品紹介
「驚かないで聞いて欲しいんだけど」 「うん」 放課後、囲碁将棋部の部室の片隅で、私こと「ゆうひ」は友達の「貴之くん」とオセロの盤を挟んで向かい合う。 貴之くんは最初の石を置きながら、いつものくだらないお喋りよりも、ちょっとばかりシリアスなテンションで切り出した。 なんだろう。普段はただの友達だけど、そんな真面目な雰囲気を出されるとちょっとドキドキしてしまう。もしかして、貴之くんも私のこと……とか、思っちゃいそうだ。 「俺、タイムリープしてここにいるんだ」 「うん?」 「それというのも、実は俺はゆうひちゃんのことが好きで、今日ゆうひちゃんに告白するんだけど」 「うん!?」 これは時をかける貴之くんと、別に時をかけない私のお話。
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