私と神様は相性が悪い
最終更新:2021/12/14
作品紹介
人の不幸は蜜の味を地で行く、内面が悪質な主人公は神様の計らいにより輪廻転生の輪に乗せられず、なぜか子供の頃に読んだ児童書の世界で精神を改めなさいと送り込まれた。 その世界で悪質とは善行とはを考え、正しく素直に生きようとする主人公の行動により、原作はどんどんおかしな方へと進んでいく。 主人公の活躍(?)により悪役がいなくなった世界は平和になる。 するとどうしてか物語のヒーローは異質なものとして浮き彫りになった。当たり前だ、事件が起きないのだからいまの彼らはただの迷惑なキャラクターになっている。 そのため物語は本筋、王道から外れ、立場が逆転しつつある残された現実は正しすぎる救済により歪み形状を変える。 「でもこれも神様の望んだ現実だから」 主人公が正しくすればするほど、なぜか物語のヒーローは地獄へと向かうことになる、神様は泣いてもいいようなお話。
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