金庫の番犬たちと預かり物
最終更新:2013/7/3
作品紹介
デルサトという魔の賢者が居た。人ではありえないような強い魔力と技術を持った彼は、人々に様々な知恵を与え、力を貸していた。だが人々が傲慢さを持つようになり、彼は嫌気がさして西の魔の森へ隠居してしまう。それが、今から600年前の話。 彼の賢者は、もうこの世に居ない。 しかし彼の建てた屋敷と屋敷を守る『番犬』は、今も生き続けているといわれている。 そして、魔の森を抜け屋敷に辿りつき『番犬』に認められれば、『番犬』がその者の大切な物を必ず守ってくれる――そう人々は信じていた。 人々は言う。 もし、誰にも取られたくない大切な物があるのなら、命を賭してでも守りたい宝物があるのなら、西の魔の森にあるデルサトの屋敷へ行け、と。 そこは、世界で一番安全な『金庫』だから、と。 これは、『番犬』と言われている自覚なしやる気なしの青年と、「犬」と言われるのが死ぬ程嫌いなオオカミの元へ、小さな奴隷が訪ねてきたことから始まる物語。 多分、不定期更新。
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