不死身の聖女がチート無双でループ系勇者を顔面蒼白にしましたが、全てが終わった後に「私が悪いの」と泣いて後悔しても色んな意味でもう遅いのでは?
最終更新:2021/7/15
作品紹介
私は勇者パーティの僧侶マリーと申します。最初に言っておきますと、これは誰も笑顔になれないお話です。簡単に言えば魔王を討伐する勇者パーティの物語です。勇者と戦士と魔法使いと盗賊と僧侶と、そして聖女。全員が一つの目的のために努力し頑張り、ただ死力を尽くして戦う物語です。悪意を持って動いた人は誰も居ません。ただ己の守りたいもののために、まっすぐ突き進んだだけ。それなのに、どうして誰も笑顔になれなかったのでしょう?「俺はなにがあっても魔王を倒す。それが彼女との約束だからだ」「うん、魔王を倒そう! 私も頑張る!」かって勇者様と聖女様がそう意気軒高に声を上げていたことは、私の記憶の中でいつまでも輝いています。これは伝説に名の刻まれぬ勇者と、そして聖女。あるいはどこまでも馬鹿な勇者パーティたちの惨めで哀れな物語です。
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