クズとクズの純愛
最終更新:2017/9/3
作品紹介
僕には栗羽おそらという恋人がいる。 だから、佳月さんがいくら魅力的な女の子でも、その気持ちに応えることはできない。 そう伝えようとして、次の瞬間、いきなり抱きつかれた。 「好きですっ……!」 耳元で、佳月さんが叫ぶ。 「私は、逢海先輩のことが好きです」 僕の首筋に顔を寄せたまま、佳月さんは言った。 「お願いです、私を……先輩の彼女にしてください」 「……でも、僕にはおそらがいる」 荒れ狂う波のように激しく感情が揺れ動く中、僕は、絞り出すようにそう言った。 佳月さんはそんな僕に、 「おそらとは、別れなくていいです」 ……そんな、耳を疑うようなことを言った。 ――これは初々しくて甘酸っぱい、男女の恋物語。
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