失いたくないもの、守りたいもの
最終更新:2021/9/18
作品紹介
「ちゃんと生きないと後悔するぞ」と父はよく言っていた。「しねぇよ。これが俺の人生なんだから。これがいいと俺は思う。俺は俺がいいと思うように生きるのだ」僕はいつもそう返す。ところが僕はたかが愚かな一人の人間、後悔をするべくして後悔をし、死の道を選んだ。それで終わってくれればどれだけ良かったかと思う。しかし「運命」というべきなのか、それとも「奇跡」というべきなのか、それともどちらでもない何かが、それで終わらせてくれなかった。僕は、死にかけた見知らぬ少年の体で再び目を覚ます。
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