彼女の命を見続けた、265日。
最終更新:2016/7/30
作品紹介
自分の命を見つめる少女と、それを支える若き医師の、悲しくて美しい恋愛小説。 人の幸せとは、長生きすることではない…… 病床数130床の心臓専門の病院に、雨宮紡人という若手の医師が勤めていた。 集中治療室(ICU)は常に満床。毎日のように送られてくる救急の患者。夜も満足に寝ることもできず、めまぐるしい激務をこなす日々。そんな雨宮は、ある1人の患者を受け持つことになった。 患者の名前は、柊未羽。 重い心臓病『拡張型心筋症』を患う19歳の少女だった。過去に2度の手術を行っており、家族からはこれ以上の治療を望まないという。その余命は、おそらく1年。 心の殻に閉じこもっていた彼女が、たった1つのわがままを口にする。 「病院を出て、自由に生きたい」 退院して静かな別荘地に住むことになる、雨宮と未羽。 医者と患者。その関係を保ちながらも、2人は互いに惹かれていく。 残された時間を、噛み締めながら……
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