繭の祈り
最終更新:2016/11/24
作品紹介
明治12年、信州と上州の境目にある小さな町。処刑人の家に生まれた関守寿は、妹を病から救うため神と契約を交わした。時は流れ現代、大家族の長女として暮らす樫井祝は、腐れ縁の幼なじみである修理、長年にわたり衝突の絶えなかった義兄の廉一とともにタイムスリップ。戦国時代のただなかにある地元で、じぶんと双子のようによく似た姫君と出会う。彼女を騙り敵国へ潜入した祝は、16歳で上野国の盟主を継ぎ、上杉謙信に臣従を誓う箕輪城主・長野業盛と出会う。長野家は、父・業政の代から、武田軍の脅威にさらされていた。時は永禄6年、のちに群馬とよばれる上野国に、しずかに戦の気配が忍び寄る。 もうひとりのじぶんと運命の相手。現代の家族と戦国の家族、蚕によせる戦国幻想記。
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