白侘助の恋は仄かに
最終更新:2019/1/4
作品紹介
ある夏の日、担ぎ込まれるようにきたあの人は、目をさますと私の方を見た。 ゆらりと立ち上がったあの人は、縁側にある草履をひっかけて、しゃり、しゃりとゆっくり歩いてくる。 私に優しく触れたあの人。 その指先は時に、ある色に染まった。 私はその残り香を、かさりと受け止めた。 白侘助という椿と新撰組・沖田総司との逢瀬の物語です。 *本作は、佐倉治加さま主催 『真冬に染みるくれなゐ』企画の参加作品です。 無断転載を禁じます。 (c) なななん2018
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