瑞穂草子
最終更新:2015/7/24
作品紹介
昔々あるところに、『よろず屋』なるものを営む男がいた。男は名を七兵衛と言う。物臭で女好き、放埒にしてヘソ曲がりというたいそう癖の強い男だが、不思議とその腕は立つ。 何故ならその男、元は始末屋。 それもかつて瑞穂国一円を恐怖に陥れた『鬼の七兵衛』なる男の成れの果てなのである。 これはひょんなことから始末屋を挫折した男の噺。 戦国の世をのらりくらりと流れ歩くその売り文句はただ一つ。 「あなたの不幸、引き取ります」 ※セルバンテスにも掲載中。
評価・レビュー
まだレビューはありません。