昼は怖いギャルの後輩が夜の街では黒髪美少女になってグイグイくる件

『何気なく振り向くと、アクリルの間仕切り越しに、黒髪をかき上げ、右手のレンゲを口に運ぼうとしたままこちらを凝視している女の子と目が合った。』（本文より） 　自転車部を辞め、夜の街でフードデリバリーをして予備校代を稼いでいた主人公、南一輝（みなみかずき）は、仕事の後に立ち寄ったつけ麺屋で場違いに清楚な美少女神野真琴（かみのまこと）と出会う。 　一輝は自分が通う高校で真琴と再会するが、なぜか真琴は孤高のコワモテギャルになっていた。けれど、なぜか主人公の前では素の表情でなついてくる。 　毎日一緒に街に行くうちに徐々に主人公は真琴に惹かれていく。 しかし真琴は、黒髪の美少女に戻った後、夜の街で何をしているのか、主人公には秘密にしたままだった。 そんな中、友人から真琴の悪い噂を聞かされる。 「神野真琴はパパ活をしているらしい」 噂を信じない主人公だったが、ある日真琴に自分の考えを告げる。 強面の仮面をつけて話をきく真琴。そして言葉をつきつけられる。 ——しばらく会わない方が良いかもね。 秘密をめぐりすれ違う青春恋愛ものです。最後にはあまあまなハッピーエンドが待っています。