我が銘は刻に朽ち、貌は乱に滅耗した。
最終更新:2017/5/22
作品紹介
大晦日、ある神社で行われる神楽がある。そこで振るわれる太刀には意志が宿っていた。 平成の今、その刀には顔が無い。名も、刀である意味も失われた。 現代に始まり、南北朝時代、室町、昭和二十年の夏、そして現代。ある刀の精と主であった男の不器用でまっすぐな愛情。その子孫と受け継がれた神楽の正体。 携わる職人、担い手、刀そのものに宿った意志、それぞれの視点から辿られ明かされる真実とは。
評価・レビュー
まだレビューはありません。