「彼女募集中」とか言ってフードひっくり返されるいたずらされてたらなんかラブコメ始まった件
最終更新:2020/9/13
作品紹介
小学校で流行っていたものが「え! 意外と全国的なものだった!?」ということがある。 「復活」という個人戦ドッジボールみたいな遊び。高く蹴り上げて3バウンドした後に最初に持った人からスタートだとか、一番最後に当たった人がボール片付けるとか。 朝の会の出欠確認で名前を呼ばれた時の返事は「はい元気です」っていうこととか。 女子の筆箱の側面とかに謎の液体入ってて、傾けるとちゃんと流動するデザインのやつとか。 給食のABCスープのアルファベットで自分の名前作って皿の端とかに並べたこととか。 色々あると思う。 俺・高橋拓哉 の通っていた小学校では、「フードを裏返している奴は彼女募集中」という謎文化があった。通称「カノボ」。男子は隙あれば授業中に前の奴のフード裏っ返してた。俺もよくそのいたずらを受けてた。 まあでも、そんなことしても女子に対しては何の意味もないって。 違ったんだよ。あったんだ。フードを裏返す、“本当の理由”が。 これは俺が小学校五年生の時の話だ。 今考えたら、巷で流行ってる「ラブコメ」みたいな馬鹿話だが、まあ適当に聞いてくれ。 「小学生でラブコメ? なんだそりゃ、バグか?」と思うやつもいると思うが、そのバグってやつだ。 ※この物語はフィクションです。
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