スキルを与えてもらえなかった俺、しかたなくギルドで荷物運びをしていた。ただ、遅れて与えられたスキルがぶっ飛びすぎるのだが。
最終更新:2022/2/17
作品紹介
俺は世の中を呪った。皆に与えられるはずのスキルを、俺だけ与えてもらえなかったからだ。不遇な俺は、冒険者ギルドで荷物運びをしながら生計を立てていた。そんなとき、突然俺の前に女神が現れた。そして女神は、スキルを与え忘れたことを詫びながらこう言ったのだ。「とっておきのスキルをつけてあげる」と。 「静かに切れる」、それがとっておきのスキルの名称だった。 女神と会った帰り道、俺は貴族の男がエルフの奴隷にムチを振るう場面に出くわす。泣きながら助けてくださいと懇願する少女だが、俺はどうすることもできずにいた。しかし、このままではエルフは残忍な貴族に殺されてしまう。ふつふつと怒りが込み上げてきた。その時、俺の頭の中にあの女神の声が響いた。 「ただいま、静かに切れるスキルが発動されました」 頭の中で、そんな言葉が聞こえてきたのだ。 直後、俺は無詠唱でサンダーを発射し、あっという間に貴族を倒してしまう。 女神から与えられた新スキル、それはぶっ飛ぶほどの最強スキルだった。
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