拾ったハンカチが推しのものだとは知らずに 〜偶然ハンカチを拾ったことで仲良くなった美少女だが、俺が憧れのアイドルの話をすると彼女はなぜか動揺する〜
最終更新:2022/3/1
作品紹介
「あの……ハンカチ落としましたよ」 「そこの君! なんでそれがハンカチだって分かったのですか? パンツだったらどうするんですか?」 偶然、ハンカチを拾ったことをきっかけに、俺は彼女―渚花恋と出会った。俺の憧れているアイドル―えりこにそっくりな女の子。 彼女の爆弾発言によって、俺は大慌てで自分が持っているものはなんなのかを確認していた。そんな彼女は近寄ってきてRINEのQRコードを俺に見せた。 「ハンカチ返すのは今度でいいよ」 そう言って彼女は微笑んだ。 「聞いたぞ! 雅」 「お前ってえりこを追いかけてるのってホント!?」 「誰に聞いたの?」 「琴葉ちゃんよ」 そう問い詰めてきたのは俺と同じ文芸部の桜木湊と神代瑞希、そして、彼らに俺がえりこを好きだってチクったのは俺の幼馴染の七海琴葉…… えりこは今や人気急上昇のアイドルだけど、実はその前から俺は密かに彼女に憧れていた。 ハンカチを返すために、俺は渚さんと花見の約束をした。 それから、一歩、一歩と俺と渚さんの距離が縮まっていく。 ただ、彼女はいつも忙しいって言ってるし、えりこの話題になると動揺をする。 渚さんが実はえりこであることを、俺は未だに知らない。 運命の赤い糸、あなたは信じますか?
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