妖しく闇に近づく薄墨色〜恋愛心理サスペンス〜
最終更新:2022/1/30
作品紹介
心理サスペンス作品 東京丸の内、ビルの谷間で男が死んだ。 監視モニターがあらゆる場所に設置された歩道上、つまり屋外でありながら密室である。 モニターの死角で刺殺された倉方玜介と、その傍らにいた妻の倉方陽菜子。彼女が目撃者であり、被害者であり、唯一の容疑者でもあった。 事件の一週間後、マンションの自宅が焼失する。放火も疑われたが施錠され、陽菜子が葬式のために外出中の出来事だった。不審な二件の密室事件。 倉方夫婦の関係は複雑だ。夫は自宅に帰らず浮気を繰り返す、その事実に怒るどころか耐えるだけの妻。警察は彼女を容疑者として取り調べるが、全く身に覚えのない陽菜子は困惑するだけだった。 そんな彼女に手を差し伸べたのは東雲財閥の一人息子東雲慶喜。事件の調査をはじめた二人の関係は、徐々に恋愛へと発展していく。
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