友人のパーティーにお情けで入れてもらっただけなのに、巷では最強と謳われていた件
最終更新:2021/9/29
作品紹介
世界にはダンジョンと呼ばれるものが存在する。ダンジョンから手に入る豊富な資源は、生活水準を劇的に向上させ、ダンジョンの探索は各国の一大事業となっていた。 しかし、なにもダンジョンは素晴らしいだけのものでもない。ダンジョンには、魔物が住み、侵入者たちに襲い掛かるし、魔物は時としてダンジョンの外へ出て、街を襲う。 そんなダンジョンを攻略する冒険者たちが組むパーティーの中でも、異色を放つパーティーが一つ。メンバーがそれぞれ卓越した才能をもち、王都最強とさえ称されていた。 そのパーティーのリーダーともなれば、戦っているところを見た者こそないが、さぞ強いに違いない。否、誰も彼の速さを目視できないんだ、などと好き勝手に言われている。 いや、俺には何の才能もなければ、そこら辺の子供に負けるまであるんだけど、なんて言う事も出来ないままに、畏怖と敬意が集まり続け、プレッシャーに押しつぶされる日々。 「今日も張り切っていこうぜ、リーダー」 あぁ、今日もダンジョン攻略が始まる……。
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