西サハラからの風に誘われて
最終更新:2017/3/19
作品紹介
1960年、バレンシアの名うての娼館の女主人、カサンドラ・ハポンの一人娘、アラナは、スペイン空軍士官に任官し、NATO軍の一員として、西サハラ共和国に派遣されていた。 そこで、彼女は、任務中に出会ったフランス陸軍の士官と恋に落ち、母の反対を押し切り、彼と勝手に婚約し、関係を持った。 それを知った母カサンドラは苦悩する。 アラナの出生には、本人には知らせていない秘密があったのだ。 それは、自らのスペイン内戦の際の余りにもつらい、苦い想い出の中で、僅かに射している甘美な想い出だった。 だが、今や、その甘美な想い出まで、つらい、苦い想い出と化そうとしている。 そして、それによって生まれた物が彼女を訪れようとしていた。
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