河童転生~武士道とは河童になろうとも進み続ける事とみつけたり~
最終更新:2018/2/5
作品紹介
とある武士が、腹を切った。 力及ばず、愛する姫も、忠誠を誓った殿も、尊敬する師も、誰ひとり守れずに火中にて果てた。 しかし、その生は終わらず。 武士は、異世の地にて河童へと転生を果たしていた。 だが、転生した所で何がどうなる。もう何もありはしない。 途方にくれる河童武士。そんな彼の前に現れたのは、獣の耳を生やした珍妙な少女。 少女は語る、とある伝承を。 この地のどこかに「あらゆる奇跡を望むまま引き起こす超兵器」が隠されていると。 その超兵器を見つける事を口実に冒険したい。楽しそうだから。 なので豪力の妖怪と名高い河童である河童武士に、冒険のお供をして欲しいと打診してきたのだ。 ――もし、河童としての脅威的な膂力を保持したまま、あの日に……全て失ってしまったあの恨めしい運命の日に戻れたならば―― 河童武士は願望を抱き、それを叶えるため獣耳少女と共に歩み始める。 その世にて、河童武士は終わったはずの運命に挑む。 例えそれが、夢幻の泡沫を掴む様な話だとしても、その歩みを止める事は無い。
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