時は近未来。あり得るかもしれない時の一点。 津瀬現人(つぜうつひと)は右眼の単眼鏡(モノクル)を外すと、膨大な数字の羅列がかぶさって見えるという視覚異常を抱える以外には、どこにでもいる平凡な高校生の少年だった。 ある日ある時、彼は出会う。少女は名乗った。 私はユニバック・ワンであると。歴史に刻まれた、世界で初めての商用コンピューターであると。 『顕現存在(セオファナイズド)』。 私は遠い過去のコンピューターが人の形をとって、この時代に顕現した者であると。 その瞬間から、彼の日常は激変していく……。 現在、第四章更新中です。 土・日の更新を予定しています。
更新:2017/10/1
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