私くしは語り部のコウギと申します。 今宵、お話するのは古えより伝わる「篭目唄」の物語でございます。 はるか昔、コシと云う国がこざいました。 ある日、そこのスクナとククリと言う夫婦巫に天神様が「篭目唄」をお授かりになりました。 されど、その唄は只の唄ではございません。巫が扱う篭目封じの術だったのでございます。 さて、この夫婦巫はその術を完成させるために旅にでることとなりますが、道中、天狗や河童と言う異形に出会い、神獣、霊獣を式に迎え、はては物の怪、妖かしを倒していくのでございます。 そして、「篭目唄」が完成したあかつきには、何を封じることでございましょうか。それはこれからのお楽しみと言うことで…… それでは、はじまり、はじまり……
更新:2014/1/26
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