学生、義理の姉妹、社会人。
三組の百合が、たったこれだけの文字数に凝縮されています。
しかもただ四字熟語が並べられているわけではありません。
互いを想い合う二人の女性がしっかりと見えくる、そんな四字熟語が並べられているのです。
それぞれの関係性は百合のセオリー通り。
なのに言葉のチョイスが上手くて不意をつかれる。
四字熟語のポテンシャルを見せつけられました。
そして私は読み終えてすぐ、作品に倣って四字熟語を書いてみました。
五百文字 秀逸一作
相思相愛 百合最高
挟男絶許 拍手喝采
屋烏之愛 覗見尊死
もっといろんな百合をこのスタイルで読んでみたい! と思った秀逸な一作です。
◆
余談になりますが私は最初、四字熟語だからと『文字』を意識して読んでいました。
しかしだんだんと『ルビ』が振ってあるように見えてきて、なんとも奇妙な『ゾーン』に入っているような感覚を覚えました。
ネタに見えますが、真面目に「読める、読めるぞ!」となったのです。
この四字熟語だけの作品。
不思議な引力のあるお話でした。
登録:2021/7/21 21:22
更新:2021/7/23 17:15