出会いもあるし、別れもある。
だけどそれが物語の全てではなく。
事件は起きるし、主人公のターニングポイントになるような事故もある。
だけどやはり、それもドラマチックに物語を掻き立てるものではなく。
平熱のまま、つまりは、主人公の体温そのままの熱で、ストーリーが運びます。
「どこにどう熱を持って、人生を辿れば良いか」
毎回、更新のたびに、常にそう問われていたような読後感がありましたが、
ああ、ただ、平熱のままで生きるだけで、
人間は十分な生き物なのだと最後まで読んで腑に落ちました。
登録:2021/7/10 11:32
更新:2021/7/23 17:15