この作品の何が素晴らしいかと言うと、数々の個性的なキャラクターがこれでもかと言うほど我を通して出てくることです。
基本的に彼らは自由で、自分たちが異端であろうと己を曲げようとしません。それが清々しくもあり、気持ち悪くもあります。気持ち悪いとか言っていますが、褒めています。
変態たちにはそれぞれ異常と呼べるほどのこだわりがあり、彼らは至って真剣です。たとえ周りから引かれようが理解されなかろうが、自分らしく、自由に羽ばたこうとする彼らの生き様は輝いて見えます。気持ち悪いなぁ……と思いつつ、元気と笑いをもらうことができます。気持ち悪いけど……(※褒めています)。
キャラ立ちが凄まじいのも魅力ですが、何より文章の読みやすさが素晴らしいです。スラスラと頭に入ってくる、西京先生の紳士的な語り口。個人的にこの語り口とテンションがとても癖になります。やっていること、言っていることは本当にゲスの極みなのですが、笑いながら次の展開を楽しみにさせる魔力……超能力?を秘めています(※何度も言いますが、褒めています)。
何はともあれ、チョンカちゃんと変態たちの物語をこれからも見守りたいと思います!
素敵な作品なので、皆様もぜひ一読を!
登録:2021/9/21 08:37
更新:2021/9/24 15:33