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@オノログ
新興宗教の教義を信じ込まされ、虐められる少女。
作品を取り巻く哀しい雰囲気と対照的に、ただただそこに転がる不条理とユーモア。
文芸短編ならではの美しさとシュールさが印象的です。
作者の方は「余命3000文字」というタイトルで短編集が書籍化もされた、なろうで指折りの文芸作家、村崎羯諦さんです。
村崎羯諦さんの作品は素晴らしい作品ばかりですが、特にこの作品は一押しです。
登録:2021/7/10 20:30
更新:2021/7/23 17:15
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こちらは相浦アキラさんが読んだ当時の個人の感想です。詳細な事実については対象作品をご確認ください。
基本的な読感としては普通の転生物……なんですが、良くも悪くもさっぱりした作品が多いなろう作品の中でも、この作品はかなりこってり味です。 ストーリー展開もテンプレと見せかけて予想外の事態が頻出するので引き付けられます。 このテンプレの崩し方が本当に上手くて、読んでいて全く飽きません。 描写もしっかり刻み付けてくれるので、心に残る場面がいくつもあります。 何より好きなのは主人公ルーデウスの精神性が成長しつつも、一貫して「変態」であり続るという点です。 ルーデウスの家族や恋人を想う心の強さ。それでもやっぱり「変態」であるという奇妙な痛快さはこの作品ならではの楽しさだと思います。
最初はタイトルもあらすじも1話も「どういう事なの!?」となりました。 意味が分からないままに、ツッコミ不在のまま荒唐無稽が荒唐無稽で上塗りされて行きます。 それでも勢いのままに読み進めていると、類まれなる言語センスで繰り出されるエグめの下ネタとバイオレンスに、不思議な凄みと説得力を感じるようになって来ます。 それからは一気にハマってしまいました。 ジェットコースターのように繰り出されるエキセントリックな世界観や展開の連続は、まるでB級映画会社に打ち出の小槌を与えてしまったかのようです。 それでいて実はプロットがものすごくしっかりしているんです。純愛で、ハードボイルドで、スペースオペラで、熱くて、コアラとエクストラバージンが可愛くて、荒唐無稽なのにしっかり感情を揺り動かされてしまいます。一口で二度おいしいです。 間違いなく人を選ぶ作品ですが、ハマる人はとことんハマってしまうと思います。