「これ重いでしょうか。読んでみてください」とDMをいただいて読んだ。
重かった。でもこれはななもりさんによって書かれなければいけない作品だったので、さらに書き込むことをお勧めした。
ひと一人の人生はかくも重い。
生きていれば時間はすぎてゆく。しかし清くんは七年前に時をとめたまま星になった。蝶子ママは温かく優しい人なのに病魔に取りつかれた。
このひとたち、そして子供たちの人生を克明に書くことは作者さまに与えられた使命なのだ。
イルミネーションのまばゆい光は亜子を照らす祝祭であると同時に死者を悼む天国への誘導灯だ。そのように感じた。
登録:2021/12/16 17:38
更新:2021/12/16 17:36