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イエローサブマリンは大冒険の歌で戦いの歌

5.0
2

二人組のロックバンド、イエローサブマリンは浅黄の天才と詩愛(シーラ)の声で破竹の進撃を続けてきた。はずなのに……詩愛は浅黄から突然の終わりを告げられる。

詩愛は「自分は相手との接し方を間違っていたのではないか」と自分を責めて、ただ浅黄を待ちながら毎日を過ごしていた。

失ってからわかる相手の大切さ。見て見ぬふりをせずもっと踏み込んでおけば、浅黄を失わずに済んだのではないか、という苦い後悔が詩愛を苛む。

そんなときにラジオに届いた1通の手紙が詩愛を行動に駆り立てる。


自分と他人と。ついつい距離をとったり、かかわるのを避けたりするけれども、一歩踏み出せば全く違う景色に出会えるのかもしれない。

「くよくよ悩んでないで行動してみよう、そうしたら何かが変わるよ、必ず。」

そんな作者さまからのあたたかいメッセージが聞こえてくる。


元気が倍増してすぐに大冒険に繰り出したくなるような作品でした。もちろんBGMはビートルズのイエローサブマリンで。

しのき美緒@BEKKO BOOKS

登録:2021/12/20 01:16

更新:2021/12/20 01:14

こちらはしのき美緒@BEKKO BOOKSさんが読んだ当時の個人の感想です。詳細な事実については対象作品をご確認ください。

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