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@オノログ

広大な星空の下、寄り添うふたりの心

5.0
1

同級生に告白するチャンスを逃したミラ。かつての思い人を思いきれないままに10年が経った頃、その彼(清水)から呼び出される。

ここでかっこ悪くなっていてくれたらいいんですが(笑)、当然素敵になっていてパールのネックレスまでしている。軽口を言いながら「仕事の話かよ」ってむくれるミラが思い浮かぶようでした。

そして話は急展開。仕事場というのが同じ地球にある違う空間。この描写がすばらしく、広大無辺な星空のなかにいるような気がしました。読んでいるときに感じたひんやりとした空気はきっと星たちが瞬くときに起こる風だったのでしょう。清水とアミツカイ族の子たちが遊んでいるのははるか遠く、点にしか見えないのに、急にレナに話しかけると、等身大になっている。なにか収縮拡大が自在な世界にいるようなです。

アイテムも星くず成分の惚れ薬とか天使のパールとか、もう本当にかわいらしい。

読んだ後に夜空を見上げたくなるようなお話でした。冒頭と結末の呼応もいいですね。


素敵な作品をありがとうございました。

しのき美緒@BEKKO BOOKS

登録:2021/12/16 16:52

更新:2021/12/16 16:53

こちらはしのき美緒@BEKKO BOOKSさんが読んだ当時の個人の感想です。詳細な事実については対象作品をご確認ください。

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