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@オノログ

クリスマスの奇跡が子供たちを変えた

5.0
1

ドイツの架空の村が舞台。身分が違えば話すことはおろか相手をみることもできない、そんな時代のお話だ。

三人の生まれも育ちも違う子供たち。

クリストキントは三人に素敵な時間をプレゼントした。豪華なごちそうをたべながらお互いを理解する時間。

そしてそのときの三人は友情をはぐくみ、移動するいかけ屋の息子マルコは定住して教師になる。そして子供たちにあきらめないことを教える。

美しい話だ。メルヘンだと一笑に付してはいけない。

元来子どもたちは人種・門地・身分・財産で他人を差別する心を持たない。

大人が差別を教え込んでいくのである。

差別は偏見を生み、人と人、国と国とを分断する。自分たちと違う外見、思想を排斥しようとする。それに利害が絡みついて戦争が引き起こされる……。負のループだ。

それを断ち切るのに必要なものが教育である。

本文の最後で、教師になったマルコはいう。

「どの道を志すのも間違いじゃない。君たちが進みたい道を選べばいい。ただそのとき、運命だからといって諦めるのは少し待ってほしい。道はみずからの手で切り開くことができるんだ……」

力強く高らかな宣言である。


新しい年がすぐ目の前にある。

この物語を読んで、自分を取り戻し、進みたい道をいく算段をしてみようじゃないか。きっと道は開けるはずだ。


2021/12/24

しのき美緒@BEKKO BOOKS

登録:2021/12/24 02:47

更新:2021/12/24 02:45

こちらはしのき美緒@BEKKO BOOKSさんが読んだ当時の個人の感想です。詳細な事実については対象作品をご確認ください。

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