極めて重厚な作品。
衝撃的な書き出しから捉えられ読み終わるまで離れることができなかったのはわたしだけではあるまい。
逆らえない運命のなかで、1分1秒でも長く一緒にいようと試行錯誤するふたりが愛おしく切ない。
試行錯誤するたびに恋人の死の瞬間と無惨な死体を見る、あるいは死を経験するたびに身体を引きちぎられる強烈な痛みと恐怖を感じなければならない。それでもふたりは一緒にいたいから挑戦を繰り返す。
この作品には結末が描かれていない。
きっとふたりの愛が奇跡を起こすと信じたい。
良作をありがとうございます。
登録:2021/12/16 20:36
更新:2021/12/16 20:35