ユーザー登録・ログイン

新規登録

ログイン

作品

レビュー

登録/ログイン

その他

オノログについてFAQ利用規約プライバシーポリシー問い合わせユーザー管理者Twitter
レビューを投稿
書籍化
コミカライズ原作
ジャンル別
サイト別
サイト関連
運営している人

@オノログ

古代日本を舞台に描く、多種多様なキャラが魅力の群像劇

5.0
1

「日本三大悪人」をご存知ですか?


この物語は、その筆頭と言っても過言ではない弓削道鏡が巻き起こした「偽神託事件」を題材

に、その影で交わされた男女の恋模様を描いたものです。


え? むずかしそう?


古典は苦手?

歴史なんてわかんない?


だーいじょーぶ!


この作品は、そんなあなたにこそ読んでほしい!


読み始めたあなたを迎え入れるのは、甘々キュンキュンの恋物語です。

運命の出会いを果たした恋人たち。愛の逃避行に旅立つのかと思いきや、約束の時間に男は現れ

ず、女は都から遥か遠い宇佐(大分)の地へと戻っていきます。

そして、たった一夜の契りで授かった命を、ひそかに産み落とすのです……


――ハイッ!


ここまで読んで「エモいわー」と思った方はぜひご一読を。

念のため記しておきますが、これでなんとまだ序章です。本編ではそれはもう魅力的な老若男女が

これでもかと出てきます。


そして、これがこの作者さんのすごいところなのですが、現代とは価値観も暮らしぶりも全く違

う奈良時代だというのになぜか、「あ~、こんな人いるよね」「こんな子がいたら絶対好きにな

るやろ」と、どのキャラクターもまるで私たちと地続きの世界で生きているかのように活写され

ているのです。


(なお私の推しは田麻呂パパ)


……かと言って、歴史的描写が蔑ろにされているわけでもなく、生き生きとした登場人物たちの

リアルな暮らしを感じることもできます。

難しい話はないです。

甘々のラブストーリーから、切ない大人の恋、陰謀渦巻く政治劇、初々しい少年少女の恋物語か

ら成長譚まで、上質の群像劇がこれでもかと詰め込まれたこの一作。


おすすめですッ!

紙弥 (*´ω`*) ミノリ

登録:2021/12/24 16:47

更新:2021/12/24 15:26

こちらは紙弥 (*´ω`*) ミノリさんが読んだ当時の個人の感想です。詳細な事実については対象作品をご確認ください。

同じレビュアーの他レビュー!!

紀伊 零神宮のあやかし文化財レポート

とにかくキャラが魅力的! 紀伊を地元とする作者さんの知識にも脱帽です。

ハンサム女子バーテンダーが、最高に格好いい……! 「いきなり何を」とドン引かれそうですが、ちょっと待って! 主人公・あかり先生が出会った瀬乃神宮の結界守・ユラさんは、どこに出しても黄色い声を浴びるに違いない逸材の持ち主なのです(待て)。 言うなれば、ハンサム。 称えるなら、クールビューティー。 例えるなら、宝塚トップ男優……! 運悪くあやかし達の戦いに巻き込まれたあかり先生を、身を挺して守ってくれます。 ……まだ伝わってませんね。 ユラさんの魅力は、その太刀さばき中心のアクションはもちろんなんですが、歴代の由良様をその身に下ろすことにより、様々な顔を見せてくれる部分にあります。(早口) さらに! 親密度が上がれば、地元・紀伊のお国言葉がこぼれ、ハンサム顔とはまた違ったチャーミングな一面を見せてくれることも……!!(そしてこの紀伊の言葉がまた柔らかくていいのよ~)(方言好きはぜひ!) さらにさらに! ユラさんの脇を固めるのは、瀬乃神宮の童子様たち! もう、もう、かわいいしか出てこない……かわいい……みんなかわいい……(レビューって何だ) ついついキャラのことばかり書いてしまいました。 ハラハラどきどきの【バトル物】として、おどろおどろしい【あやかし物】として、また和歌山のネタてんこ盛りの【ご当地物】と、たくさんの魅力あふれる作品です。 作者の三條すずしろさんは、別名義で歴史ライターのお仕事をされています。紀伊・和歌山を舞台としたこの作品は、三條さんの得意とするところがこれでもかと詰め込まれていて「こいつぁ後々すごいことになるじゃあねえかい?」と見守っている次第です。 2021年9月現在、物語は大きな敵を迎えて動き出そうとしています。 あなたもあかり先生やユラさんと一緒に、紀伊の山へ出かけてみませんか?

5.0
1
紙弥 (*´ω`*) ミノリ