気になったタイトルから2作ピックアップさせていただきます。
・骨董アパートと呪いの市松人形(前編・後編)
自身の住まうアパートの階段に、もし市松人形が落ちていたら……。誰かが故意に残していったものか、単なる落とし物か。理由は終始不明ですが、気味が悪くもやもやとした思いが募りそうです。
古い集合住宅にありがちな隣人トラブル。ホラーテイストをほんのり取り入れながら、面白いエッセイに仕上げてくれています。
前後編にまたがり登場する市松人形が、その後どうなったのか気になるところです。
どこにでも起こりうる隣人トラブル。お互いの配慮が必要です。
・引っ越しと歩く本棚
100冊の本を処分するのは、結構労力を要するものかもしれません。大量の本を透明のゴミ袋に入れ徒歩で運ぶことを考えると、それだけで憂鬱です。資源ゴミの日に出してしまいたい誘惑に駆られます。
大量の本を買取店に持ち込む際は、それなりに強度のあるものに入れる、あるいは便利なサービスがないかなど事前に確認する、という教訓の残るエピソードでした。
筆者様の住まうアパートには、未だ市松人形の呪いがかかっているのかもしれません。
とても興味深く読み応えのあるエッセイです。
登録:2022/7/24 13:59
更新:2022/7/24 13:52