繊細な筆致、精緻な描写、心が開く世界の扉。
さり気ない日々、何気ない出来事、日常からちょっと外れた事件のはずが――。
丁寧な事実の積み上げが、やがて一気に拡がる作品世界を支えています。
タイトルの意味が明かされると同時に、紙面の裏で息づく生命の営み、これが実感を伴って迫ります。
繋がる事実。
絡まる想い。
積み上げ縮めるその距離を。
運命の気まぐれが弄び、
心の迷いが惑わせる。
波乱を呼ぶ過去。
迷いを呼ぶ情。
怒り、涙、すれ違い。
悲嘆に暮れた過去が在り、
胸を圧する事実が迫り、
行く手に難関が立ち塞ぐとも。
されど胸の奥深く、
心を呼ぶ糸、撚り編み上げて、
徐々に織りなす、絆のかたち。
森の外、緑の向こう、
風が吹き抜け、火が灯る。
息吹く命とその理由、
心と心が揺れ動き、
時には離れ、
時に寄り添い、
想い、
問いかけ、
情を育てて、
慕う強さと、
想う優しさ、
意志の力が変えるもの。
森深く住まう少女が持つ秘密。
迷い込む貴族の中に芽吹く熱。
穏やかな日々、期せぬ再会、揺れる心とイヴの意味。
開ける世界と起伏の情が、
少女を導く、その先は。
『白金のイヴは四大元素を従える』
心の行方に在るものは。
登録:2021/7/11 21:24
更新:2021/7/23 17:15