ユーザー登録・ログイン

新規登録

ログイン

作品

レビュー

登録/ログイン

その他

オノログについてFAQ利用規約プライバシーポリシー問い合わせユーザー管理者Twitter
レビューを投稿
書籍化
コミカライズ原作
ジャンル別
サイト別
サイト関連
運営している人

@オノログ

検索条件

Page137

Query全て

評価:5

条件をリセット
詳細条件で探す

お前らは鬼龍院じゃない

一口でちゅるっといけてしまう一万文字

 見知らぬ他人になりすます行為を趣味とする主人公が、たまたまカフェで見つけた鬼龍院さんになりすました結果、鬼龍院さんが三人になってしまったお話。  面白かったです。本当に前の一行にまとめた通りの導入で、この時点でもうこんなの面白くないわけがないという予感でいっぱいだったのですが、その通り開幕から終幕まできっちり面白い作品でした。すごい。勢いっていうか流れるような本文の流麗さ、その醸す魔力がすんごい。気づけばすっかり幻惑されていて、一万字が一瞬の如しでした。魔法かな?  好きなところやいいところはそれこそ数え切れないくらいあるのですが、とりあえず冒頭がすごいです。内容的にはどう考えても布石、直接本筋そのものではない要は話の枕そのものなんですが、にもかかわらずものすごく惹きつける力がある。文章が走っているのもあるのですけれど、でも興味の誘導の仕方というか、読み手に「はてなんの話だろう?」と思わせる自然な話の組み立てがすごい。きっちり「主人公の趣味はなりすましである」というところに繋がるその流れというか。いや話の枕ってそのためのものでしょと言われたらそりゃそうなんですけど、この話ってその直後に鬼龍院さんが三人になるんですよ。そんなロケットエンジンみたいな話を書いているのにこの自然な助走から入って、しかも十分加速がついてるって、並大抵のことではない気がするんです。  あとはまあ、もう言うまでもないというかどうせ実際読んだ時点で嫌でもわかるんですが、文章の技巧。文体というか語り口というか、主人公の内面にぴったり寄り添った口語体の、きっちり一万文字ノーカットの長回し。一切つっかえるところがなく、スムーズかつハイペースに流れながらも(これだけでもう相当気持ちいい)、しっかり起承転結してくれる物語。なにより惚れ惚れするのが周囲の異常な状況に対する主人公の指摘、いわゆるツッコミ的な言葉や独白に、一切の余計な力みがないところ。どこまでも自然で、本当に作者の意図した通りに笑わされているとわかる、この作品にすべてを委ねる感覚の心地よさ!  最高でした。明るくテンポのいいコメディで、肩の力を抜いて楽しめます。とても面白い作品でした。

5.0
0
和田島イサキ

ロボット少年

もはや何も信じられない主観のマジック

 自分のことをただの平凡な学生だと思っていた少年が、ある日突然自分がロボットであったことに気づくお話。  と、書かれていることをそのままそっくり信用すればそうなると思うのですが、でも信じられる要素が何ひとつ……という物語です。あくまでも主人公の主観に沿ってのみ描かれる世界、つまりは一人称体の特性がうまく利用されていて、読んでいてちょこちょこ「いや、いやいやいやいやいや!」となってしまうところが魅力というかポイントというか、なんだったらもう「ここに書いてある内容なにひとつ正しくないのでは!?」となる感じが非常に楽しい作品でした。  ある種の誇大妄想というか強い思い込みというか、突然支離滅裂な思考に取り憑かれてしまった主人公の、その頭の中を覗いている感じ(というか、そこを通してしか世界を見られない感覚)が凄まじいです。もう本当になにひとつ信用できない。周囲の人間の反応すら強固な被害妄想のように書かれていて、こうなってくるともうなにが事実でどれが妄想なのやら、というかいろんな精神疾患を同時に発症しすぎなのでは!? みたいなハラハラ感がもうすごかったです。強く生きて……。  この主人公、かなり序盤に自分がロボットであることを確信するですが、そのきっかけがいまいちはっきりしないところが好きです。要は書かれていないのですけど、でもおそらくきっかけらしいきっかけはなくて、本当に急に来たんだろうな、と思わせてくれるところ。どうしてもわかりやすい原因を求めてしまいがちなところを、でもいきなり日常がぶっ壊れてしかもそのまま淡々と続いていくという、この理不尽なまでの唐突さにぞくりとしました。大事なものが壊れてなくなるときって、案外こんなものなんだろうなと思わせてくれる作品でした。

5.0
0
和田島イサキ

真・擬・態

瓶詰めの何か

 いろいろ行き詰まったり後悔したりと、なんだか大変な毎日を過ごす人の独白。  いや独白というよりはほとんど愚痴というか、もっと直接的な何かです。メタというのか、文章を書いている主体が直接読み手に問いかけてくるようなところがあって(紹介文からも明らかですけど)、つまりなかなか風変わりな形式の作品ではないかと思います。捻っているというか搦手っぽいというか。  内容はもう、だいぶどろっとしてます。ひたすら後ろ向きでただただ鬱々としていて、読んでいてじわじわ胃に来る威力があるのに、書きっぷりがいいおかげでぐいぐい読まされてしまう。おかげさまでだいぶダメージが来たというか、ギブアップさせてくれないという意味ではとても意地悪な作品だと思います。  瓶がゆらゆらと確かに流れていったところが好きです。そこまでの文章は言ってみれば回想、これまでの来し方を振り返ったものに過ぎなくて、だからようやく時制が今に辿り着いた上での、要はやっと前に進んだ最初の一歩。といっても主人公の踏み出した歩みではなく、また勝手に流れて視界から消えただけなんですけど、それでも。どぶのくせにずいぶんスムーズに流れていくところも好きです。やるじゃんどぶ。  読みやすく、また節回しの美しい文章が光る作品でした。

5.0
0
和田島イサキ

私立!!腐理高等学校ゾビ!!!

開幕早々わりと地獄絵図

 生徒も職員もゾンビしかいないゾンビの高校に、正体を隠して通うヒト美さんのお話。  苦労だらけの一日をそのまま活写したような内容で、とどのつまりはコメディです。馬鹿馬鹿しくもあるけど決して気を抜けないゾンビとの日常に、とめどなく悪態を吐きながらも、でもなんやかや適応している主人公。なかなかの苦労人というか不幸な身の上というか、いやもっとまともな高校に進んでいれば済む話ではあるんですけど、でもついつい同情してしまうこのゆるい感覚が魅力的でした。  というかこの作品、実は結構すごいことしてるのでは、と思います。だってこの主人公、周囲の環境や学友らに対して、わりと言いたい放題言ってるはずなんですよ。基本、人の愚痴とか悪口って、どうしてもきつい険のようなものが出てくると思うんですけど、でもそういうのが全然感じられない。普通にゆるくて馬鹿馬鹿しいコメディのノリを貫いていて、その辺りが技というか肝というか、この主人公の人柄があってのこの物語なのだなと思わせてくれます。  やっぱりお話を読む上で一番楽しいのは、これが他の誰でも成り立たない、この人物だからこその物語だと思わせてくれる点。いや読んでる最中は全然意識してなかったんですけど、でもその裏でしっかり物語している、カラッと晴れやかな読後感の嬉しい作品でした。

5.0
0
和田島イサキ

ヨウキ・ワイの世界

キャッチコピー通り「悪意」のお話

 夏休みの宿題のため、友人とふたりで美術展を訪れた女子中学生のお話。  百合にしてホラーです。百合にしてホラーなんですけど、どちらかといえばそれはジャンルや形式という面での話で、ごくごく個人的な感想としては、このお話から受け取ったものはそのいずれでもないような感覚があります。百合としての面白さより、ホラーとしての楽しみより、もっと別の強烈な何か。それって具体的に何、と言われると困るのですけど、少なくとも言えることとして、キャッチコピーにもある「悪意」にまつわる何かではあります。  単に理解や共感ではなく、といって嫌悪や胸糞の悪さは細部でしかなくて、それを「考えさせられる」なんて言い方をしてはあまりに他人事っぽくなってしまうのですが、でも本当に。読後、彼女たちの振る舞いや考え方を何度も頭の中でシミュレートして、そこに感じる「わかる」という感覚とそして正解のなさ。実に味わい深いというか、悪意というものを描くにあたって、とても好みのアプローチだと感じました。  確かに悪意なんですが、でも環境がそうさせた面もなくもない。言い訳のできてしまう一番タチの悪い悪意。でも他者にそれを抱かせてしまう側の無邪気な身勝手さも、それはそれでやはり悪意以上に悪質だと言えなくもなくて、そしてそこに一切の結論や答えを出さないまま、圧倒的に不可解な状況だけを残してぴったり閉じてしまう物語。ここがもう本当に大好きというか、こんなに綺麗な構成にできるんだなあと、なんだか惚れ惚れしてしまったようなところがあります。  現象を見るとすっきりしないはずなのに、でもどうしてか心のどこかですっきりしてしまった、気持ちの良い後味の悪さを味わせてくれる作品でした。

5.0
0
和田島イサキ

わたしのなめらかな毛皮

物語を中心から支配するおさるの存在感

 つるんとした美肌のエリートビジネスパーソンが毛深いライバルとバチバチやりあう話、あるいは学生時代の出来事や父のことを回想するお話。  どういう言葉で表現したものか難しいのですが、こう、すごかったです。内容の濃度というか身に迫り具合というか、この物語を通じて叩きつけられた何か、ビシッと一本通った柱のようなものが。  猿のお話です。いえ猿は実際には(というか描写としては)端っこの方でちょろちょろしているだけなのですが、でも猿が軸でした。  お話そのものは結構大胆な進み方をしていくというか、場面の時制がわりと自由自在に動き回るところがあるのですが、それでもほとんど違和感がない(あっても全然気にならない)のは、この『猿』が物語の核を握っているからではないかと思います。なんというか、ちょっとよくわからん例えになってしまうのですが、「はてこの猿はなんなのかしら」という観点から話を見ていくと、自由自在どころか一歩一歩順に進んでいるような感じ。少しずつちゃんと正体を詳かにされていく猿の、その最後のこう、あの、あれ。ぞくっとするような納得感。結びの一文を読み終えた瞬間の、物語性の原液を頭から浴びせられたかのようなあの感覚。最高でした。「うおおー小説読んだー!」って感じです。  終盤の流れというか、静かながら絶対どうにもならん感じの勢いが好きです。中盤過ぎたあたりからチラチラ見え始めた物語の行く末の、もうそっちに流れていくしかないんだろうな感。雪玉が周囲の雪を巻き込みながら坂道を転げ落ちていく感じ。なによりこの辺の見通しにしっかり確信を与えてくれる、『猿』の存在というか使い方というか。こちらの読むもの感じるものを、完全にコントロールされていたような気がします。  総じてどこか硬質でつるんとした手触りの、でも平気で胸の中にぐいぐい食い込んでくる作品でした。面白かったです。

5.0
0
和田島イサキ

学校の神様

甘酸っぱい恋の裏に潜むはちきれそうな危うさ

 転校してきたばかりの少女が、願いを叶えてくれるという『学校の神様』に出会うお話。  どこかノスタルジックな光景の中に、ふんわり神秘的な雰囲気の漂う優しい百合物語です。いやノスタルジックというのは少しニュアンスが違うのですが、ある種の懐かしさのようなものをくすぐられる風景。田舎の女子校という環境と、そこに持ち込まれた『学校の神様』という存在。校内限定で願いを叶えてくれる小さな神様。このまるで世界の半分以上が学校だけで完結している感じというか、内部に神様すら生み出してしまう価値観の中に生きている感覚に、胸の奥の忘れかけていた記憶を揺り起こされるような思いがしました。  この物語は少女ふたりの恋のお話であると同時に(あるいはそれ以上に)、彼女たちの生きる『世界』そのものを非常に強く意識させてくれるお話です。世界が学校と家庭だけで成り立っている年代の、でもそのうちの片一方をなげうってでも成就させたいと願う恋。あるいはなげうつことそのものが目的でもあるのか、つまりはある種の逃避行——俗世から聖域へ、または現実を捨てて理想の先へと、あちらとこちらの境を飛び越える行為としての恋。絶対に後戻りのきかない選択であり、同時にきっと一種の禁忌(だって実質この世ならざるものとの契りですよ!)。彼女のその決断をただの逃げと言えるのは、それが無責任な第三者の、それも大人の目線から見ているからこその感想であって、だいたい恋なんて大抵逃避行みたいなものですよねと(いうのは言い過ぎにしても偉そうなこと言えるほど立派な大人でもないよねわたしと)、脳の中に蘇った『あの頃の自分』の立場で彼女たちを応援する感覚が楽しかったです。  とはいえ、危なっかしいのはそれはそれで事実ではあるのですけど。恋は盲目というよりも盲目であるが故の恋というか、紛い物ではないにせよどうにも不安定さのようなものを孕んで見える、その想いの純粋さ故の危うさがとても好きです。基本的には綺麗で爽やかなハッピーエンドで、でもその裏にいくらでもヒリヒリしたピーキーさを読み取ることができる、擦り切れるような青春の迸りが嬉しい作品でした。

5.0
0
和田島イサキ

銀河鉄道は私には高いから

キャッチーでポップなショートショート風宇宙SFの世界

 宇宙をヒッチハイクで旅するバックパッカーが、宇宙パーキングで親切なお姉さんと出会い一緒に『空の星』を目指すお話。  風変わりというかちょっぴりヘンテコというか、ショートショート的な宇宙観の楽しい作品です。話の筋そのものは完全に出会って仲良くなるだけのお話、ちょっとしたワンシーンといった趣が強いのですが、でもその間に次々差し挟まれる世界設定、この宇宙の見せてくれる様々な表情こそが最大の見どころです。  それに関連して、というか端的に象徴している部分ではないかと思うのですが、タイトルと章題がもう本当に大好き。『銀河鉄道は私には高いから』『宇宙パーキングエリアにて』。完全にその先や続きを前提とした表題で、つまりこのお話は徹底して「始まり」を描いた物語です。旅の出発点でありふたりの関係の起点、そしてこれから広がっていく未来のための第一歩。この「始まり」、つまり新しい世界への期待感のような気持ちは、まさにわたしたちが宇宙に求めるものそのものではないかと思います。  コンパクトで短い物語の中に、目一杯のわくわくとキラキラを詰めた、前向きな楽しさに溢れた作品でした。

5.0
0
和田島イサキ

乾杯

とても説明できない(もはやレビューの意味がない)

 姉を亡くした二十代前半の女性がその事実を受け止め、やがて乾杯するまでのお話。  とてもよかったです。面白かったとか大好きとかいろいろ形容のしようはあるはずなのですが、その中でも一番曖昧かつ受け取りようによっては若干上からっぽくも見える「よかった」なんて言葉をわざわざ使ってしまうのは、本当にそのひとことが何よりしっくりくるから。なぜでしょう。でも、本当によかったんです。読んでいる最中に感じたいくつもの「よい」と、そして読後の「読めてよかった」という心地よい疲れ。これが本当に疲れているんだからびっくりします。たった6,000文字弱を読むのに尋常でない量のエネルギーを消費して、つまりはそれほどまでに深く物語に引き込まれたのだと、その実感というか皮膚感覚が確かにあります。実質正座して読んでたような感じ。精神的正座。  語り口の柔らかな味わい深さだけでも十分強いのですけれど、それ以上に内容が凄まじいです。静かにでも確実に積み重ねられるディティールの生み出す力。一人称体のですます調、すなわち主人公の主観に沿った独白の形であるからこそ生じる自然な引力。悲劇的な喪失の物語として始まったにもかかわらず、彼女の道行きはまるで冒険の旅路のようで、形のない苦難の海をかき分けるようにしてたどり着いた終着点の、その信じられないくらいの気持ちの良さ! どうにもならない寂しさの中に、ピンと一本まっすぐ橋をかけたような終幕。あっやっぱだめですとても説明できそうにありません、とにかくものすごくよかったんです。なんだったらこの胸を今すぐこの場で掻っ捌いて直接ここに掲載したいくらい。もう言葉にできないので直接見て的な。  最高でした。キャッチコピーにもなっている部分が好きです。面白かったです。

5.0
0
和田島イサキ

ぼくの名前は猫である

どういう真相なのやらとんと見当がつかぬ

 なんだかご主人に飼われているらしい猫のお話。  いや言うほど猫ばっかりでもないというか、猫から始まりその周辺の人々にどんどんフォーカスが移っていく感じのお話です。ジャンルとしてはミステリで、しっかり謎を提供してくれるのですが、その趣向というか流れが印象的でした。  最初の猫のふわふわした語り口もあり、序盤のうちは柔らかな日常の光景が続いていくのですが、そのうちに「なんだろう?」と思わせる描写がちらほら顔を出し、そして気づけばすっかりとんでもないところに着地している、という構成。最後まで読み終えたときには「おおーそういうこと!」と膝を打つような思いで、つまりしっかり丁寧に練られたお話でした。  このさっきあげた「なんだろう?」が肝というか、登場人物があからさまに謎めいた行動をとるところが好きです。例えば探偵もののミステリなんかだと、わりと謎解きの部分を読み流してしまうことがあるのですが(自分で謎を解きたいという欲求よりも、探偵の活躍を見たいという欲求の方が上なので)、このお話では作中にしっかり引っかかるところを用意して、普通に読んでいても自然と真相を考えさせてくれるところがよかったです。親切設計というか、ちゃんとミステリさせてくれる作品でした。

5.0
0
和田島イサキ

最近の「いいね!」

小説家になろう恋愛連載:66話完結

【完結】セクハラ貴族にビンタしたら社交界を追放されたので、田舎で人生やり直します。~一方、そのころ王都では~

難アリ家庭から逃げた先で努力し幸せを掴む物語

親の歪んだ教育方針により世俗に疎くすれていないヒロインのため色々とおぼこいが、助けてもらった先の家で色々と教わり、『自分』を出せるようになっていく変わりようが良かった。こういう、若干テンションのおかしいヒロインは好き。 ヒーローも少々珍しいタイプで好ましかった。 さくさくとテンポ良く話が進むため、じれじれな恋愛ではあるがイラつくほどの長さではなくニマニマと過程を楽しめた。悪党が断罪されているのもよき。 軽めですっきりと読了できる作品だった。

カクヨムファンタジー連載:98話完結

林檎と甜橙、女奴隷とその主人

まだ転がり続けるの? 意外な展開でぐんぐん読まされる

異世界からきた、とある男性の面倒をみることになったレティクラタ。彼の世話のため女奴隷を買うことにした。  …という感じで始まるこの作品。導入部は男性との恋愛もの?と思っていたのですが、話は思わぬほうへ転がり続けます。最後まで!  長短にこだわらないエピソードの区切り方や、直接的な表現をすることなく関係の変化を匂わせる描写など。いろんな箇所に効いている技やシリアスとコメディの緩急も見事で飽きさせず、どんどん読めてしまいます。 本当に面白かった。  設定もしっかり練られているようで、この先のエピソードや登場人物たちの細かい背景まで気になってしまう魅力的なストーリー。  軽い読み口が好みの方、少し深めの考察が好きな方、どちらにも楽しめる作品です。ぜひいろんな方に読んでみてもらいたい。おすすめです!

小説家になろう恋愛連載:154話

絶対呪ってやるからな!【番外編更新中】

暴走沸騰系女子・メイジーによる!拳で☆母を探して。 第一の手段候補は呪いのモトを手に入れる事から

下町で元気に給仕に励む母子家庭の子メイジーは、サバサバした赤毛美人。だがある日突然、下町を謎の高級馬車が走り去った後、家の部屋は血だらけで、もぬけのから。どうも母は攫われたらしい?メイジーは誓う。絶対許さない!下町の隣人たちの諫言をお供に、ちょっぴりニワト…たんじゅ…激怒したメイジーはノンストップで暴走を始める。貴族にツテ?下町にあるわけないじゃ無い!そんな時は呪いがマストって聞いたわ!材料を取りに行くわよ!← これは、たいがい拳で解決しようとする(注・うら若き女性です)メイジーをひょんな事で知り合った美麗な兄と妹が必死に止める?物語。 竹を割りまくってもうスパーン!スパーン!言ってそうなメイジーが爽快。 悩んでる事が小さくかんじる…よしがんばろ!と思わせてくれる、ストレスが飛んでいく小説です。2024年3月中旬の更新ここ数話で、お母さまと再会した今が読み始めるチャンス!