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ジャンル:ファンタジー

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死霊術士の殺人鬼

ここにしか生まれ得ぬ物語

駆け出しの死霊術士であるミチカが蘇らせたのは、正しく「災厄」だった。 きわめて残酷で、悪辣。子どものように無邪気でいながら、本質は万年氷よりなお冷ややか。 愛知らぬ彼の名は、リパー・エンド。 死して数百年経過しようと人々から恐れられる、伝説の殺人鬼である。 彼を蘇らせたことで、ミチカのみならず、多くの人生が狂い出します。 リパー・エンドは一言でいうと「人でなし」。 殺人をこよなく愛し、どうにかリパー・エンドを死霊解放しようと奮闘するミチカの努力を鼻で笑い、その努力が実らず終わったときの絶望を愉しみに待つような男です。 『史実ではこんな風に語られるが、実は……』といったようなことは一切ありません。頭の先からつま先に至るまで、彼は最凶最悪の殺人鬼であり、彼の罪は彼だけのものです。 少し歩けば息をするように血の海を生むリパー・エンドは、当然のように恨みも多く買っています。 こんな非日常の証明のような男を前に、ミチカは振り回されながら、どうにか彼を打ち倒さんと旅に出ることになるのです。 けれど……。 平気で人を殺せるリパー・エンドと、真っ当な感覚を持つ少女・ミチカ。 ふたりの育む関係性は、ただのバディとは少し違います。 蘇らせた人間と、蘇った死者。 平凡な学生と、歴史に名を残す人殺し。 本来交わるはずのないふたりの道が、運命のいたずらで交差するのが本作です。 分かり合えないし交わらない。迎合しない。けれど彼らの間にしかない絆が確かにあり、つながりがあり、ここにしか生まれ得ない感情があります。 果たして、恋とは甘やかな感傷のみを呼ぶのでしょうか。 それに当てはめると、因果で結ばれた彼らの関係は恋ではないでしょう。 けれど、個人的には恋愛ジャンルで最も記憶に残っている作品は何かと聞かれたら、この作品を迷わず挙げます。 物語と読者が一期一会であるように、物語の登場人物と読者だって一期一会です。彼らの関係性も。 設定の秀逸さ、文章の読みやすさ、物語としての面白さは言うまでもありませんが、「契約」「互いに命を狙うもの同士」「他にない独自性」「キャラクターの成長譚」「名前のつけられない感情」これらのうちで一つでもピンときたら、ぜひ読んでみてください。 ここにしかない出会いが、きっとあなたを待っています。

5.0
1
バケタ

旅の画家エルマと不思議な街

描かれた一瞬は永遠となりて

短編:約24,000字 読了目安:48分  本作は鞍馬アリス 様による公式フェア「異世界設定コン」の投稿作、『ミトラニア大陸誌《街編》』を基礎として、そこに作者様が物語を積み上げた作品です。  ちなみに、第8話「コルディウス 〜神殿を積み上げる街〜」は名前の通り、神殿が積み上がった街です。つまりは神殿 on the 神殿ということで、ちょっと想像しにくいところに興味を惹かれるのではないでしょうか。  数々の不思議な街を旅する主人公エルマは、天才画家とのこと。  しっかりと絵を描くカンバス作りから始め、支えにはイーゼルを使い、パレットに広げる絵の具も豊富に持ち歩いているようです。写真と違って時間がかかりますから、数日かけて1枚の絵に取り組むのも当たり前です。  私自身は人に見せるような絵を描ける人間ではありませんが、そうした絵を描くことの基礎が丁寧に描写されており、抜かりない作者様の姿勢に好感を覚えました。  様々な街を旅する物語は、作者が思い描いた数だけ新たな街が生まれ、どこか移り変わる車窓を眺めているような気分になります。過ぎ去った風景は一瞬で遠くに離れ、時間を巻き戻して同じものを見ることは叶いません。  一方、旅人は町の外から来た余所者ですから、さすがに理由なく排斥されはしないまでも、手放しで歓迎されにくい存在に思えます。  しかし、本作の主人公エルマは天才画家です。  彼女の目に映る街の風景は彩りにあふれ、出会った人々とのやりとりすら、永遠に絵画の中へと収めてしまうかのようです。さらに出来上がった素晴らしい作品を見て人々は喜び、彼女の功績を讃えます。  そうしてエルマは絵画を通して、訪れた街そのものと一体化しているような気がしました。  もしよければあなたもエルマの旅に付き添い、不思議な街の風景を心に思い描いてみては如何でしょう?

4.0
0
双六 人生

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下町で元気に給仕に励む母子家庭の子メイジーは、サバサバした赤毛美人。だがある日突然、下町を謎の高級馬車が走り去った後、家の部屋は血だらけで、もぬけのから。どうも母は攫われたらしい?メイジーは誓う。絶対許さない!下町の隣人たちの諫言をお供に、ちょっぴりニワト…たんじゅ…激怒したメイジーはノンストップで暴走を始める。貴族にツテ?下町にあるわけないじゃ無い!そんな時は呪いがマストって聞いたわ!材料を取りに行くわよ!← これは、たいがい拳で解決しようとする(注・うら若き女性です)メイジーをひょんな事で知り合った美麗な兄と妹が必死に止める?物語。 竹を割りまくってもうスパーン!スパーン!言ってそうなメイジーが爽快。 悩んでる事が小さくかんじる…よしがんばろ!と思わせてくれる、ストレスが飛んでいく小説です。2024年3月中旬の更新ここ数話で、お母さまと再会した今が読み始めるチャンス!